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創世記3日目

○第3段階/神はまた言われた。天の下の水は1つ所に
 集まり、かわいた地があらわれよ。そのようになった。
 神はそのかわいた地を陸と名づけ、その集まった所を
 海と名づけられた/神はまた言われた。地には青草と
 種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ
 果樹とを地の上にはえさせよ。そのようになった。

地球誕生が46億年前。海の形成は40億年前。陸上に
葉と茎と根のあるシダ植物が進出するのは4億5千万年
前で、森林はその1億年後の3億5千万年前。海から森
まで36億5千万年もある。そ・・それをたった3~4行
程度でさらっと書きやがって!!



そもそも原始地球は煮えたぎるマグマの海だった。その
岩石成分の水分と二酸化炭素が放出されて大気圏が形成
された。大気は窒素と二酸化炭素が主で、他に水素、メタン
アンモニア、一酸化炭素、青酸、亜硫酸ガスなど。酸素系
生物なら即死する。二酸化炭素濃度は現在の数百万倍。
オレンジ色の空だっただろう。

水蒸気は硫化水素の雨となって降り、海が形成された。卵
の腐ったような臭いがする温泉のような海。そして約38億
年前、海底火山の熱水噴出口付近で、メタンとアンモニアから
硫化水素を分解してエネルギーを得る原核生物が誕生したらしい。
彼らにとって光は、遺伝子を傷つけ命を奪う存在だったので、
高温高圧の暗闇の中で暮らしていたのだが、積極的に光エネル
ギーを利用して光合成を行うシアノバクテリア(藍藻細菌)と
いう植物のご先祖様も誕生していた。

その10億年後、地球のマントル+コアの動きが整い、コアの
鉄が磁気を放出し、地球を磁気のバリアで包んだ。これによって
太陽風の有毒荷電粒子が磁気圏でブロックされ、光が届く海面
近い環境でもシアノバクテリアが生存出来るようになり、大増殖
が始まった。


シアノバクテリアの大増殖で、その死骸(有機物)を栄養源にする
原始真核生物が現れた。彼らは栄養を体内に取り込んで消化する
ために細胞のサイズを大きくした。さらにそれまで毒であった
酸素を分解する酵素(ミトコンドリア)を作り出して、変化する
環境に適応した。私たちが細胞内にミトコンドリアを持っている
という事は、間違いなくこうした生命の子孫だということなのだ。

先カンブリア代の6億年前、海中にはエディアカラ生物群が繁栄
していたが、陸地は有害紫外線が降りそそぐ不毛地帯だった。
5億年前になってようやく、酸素が成層圏にまで達してオゾン層
が形成され、有害紫外線をブロック出来るようになった。こうして
4億5千万年前に葉+茎+根のあるシダ植物が陸上に進出。4億
年前には昆虫が地上へ。オウム貝に圧迫された魚は、川へ進出した。
そして3億5千万年前、地球最初の森が出現するのである。
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