パネルDジャパン
「核兵器の使用は、実定国際法上、違法とまでは 言えない」 この発言は1994年12月8日 被爆者援護法案採決の参議院厚生委員会の席上、 村山富市首相の発言である。これはこれまでの 政府見解を踏襲したもので、現在も大幅な修正 がされたとは聞いていない。日本は核兵器の使用に 関してすごぉーく寛容な国なのである。 もちろんこの発言の裏には、最大の核保有国 アメリカに対する「政治的・外交的配慮」とかいう...
View Article呪(しゅ)
夢枕獏の小説「陰陽師」平安時代に実在した 陰陽師・安倍晴明と、笛の名手・源博雅が 「呪(しゅ)」について語るところから始まる。 呪とは「ものを縛ること」だと晴明は言う。 縛るのに用いるものは「言葉」。呪とは言葉 でものを縛る事。(大事な事なので2度言い ましたよ!!・・・みのもんた風に) 「男が女を、女が男を、愛しいと思う。その 気持ちに名をつけて呪(しば)れば恋・・・」...
View Article創世記7日目
○第7段階/こうして天と地と、その万象が完成した。神は 第7段階でその作業を終えられた。すなわち、そのすべて の作業を終わって第7段階に休まれた。神はその第7段階 を祝福して聖別された。 今年スペインの洞窟から、ネアンデルタール人が5万年前に 使用していたという、ホタテ貝の装飾品が出土した。貝殻は 顔料のパレットとしても使われ、ボディペインティングなど に使用したものと思われる。...
View Article創世記6日目
○第6段階/神はまた言われた。「地は生き物の種類に 従って生み出せ。家畜と這うものと、地の獣とを種類に 従って生み出せ」そのようになった。神はまた言われた。 「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、 これに海の魚と、空の鳥と、家畜と、地のすべての獣と、 地のすべての這うものとを治めさせよう。」神は自分の かたちに人を創造された。すなわち神のかたちに創造し、...
View Article創世記5日目
○第5段階/神はまた言われた。水は生き物の群れで満ち 鳥は地の上、天のおおぞらを飛べ。神は海の大いなる獣 と水に群がるすべての動く生き物をとを、種類に従って 創造し、また翼のあるすべての鳥を種類に従って創造 された。神は祝福して言われた。「生めよ、ふえよ、 海の水に満ちよ。また鳥は地にふえよ」 超新星爆発の星間物質から太陽系が生まれ、40億年余の...
View Article創世記4日目
○第4段階/神はまた言われた。天のおおぞらに光があって 昼と夜を分け、しるしのため、季節のため、年のために なり、天のおおぞらにあって地を照らす光となれ。その ようになった。神は2つの大きな光を造り、大きい光に 昼をつかさどらせ、小さい光に夜をつかさどらせ、また 星を造られた。 宇宙誕生は約150億年前。太陽の3~8倍の星は1億年ほど...
View Article創世記3日目
○第3段階/神はまた言われた。天の下の水は1つ所に 集まり、かわいた地があらわれよ。そのようになった。 神はそのかわいた地を陸と名づけ、その集まった所を 海と名づけられた/神はまた言われた。地には青草と 種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ 果樹とを地の上にはえさせよ。そのようになった。 地球誕生が46億年前。海の形成は40億年前。陸上に...
View Article創世記2日目
○第2段階/神はまた言われた。水の間におおぞらが あって、水と水を分けよ。そのようになった。神は おおぞらを造っておおぞらの下の水とおおぞらの上 の水を分けられた。神はおおぞらを天と名づけられた。 ひと口に水と言っても、その姿かたちはさまざまだ。海水 と淡水(真水)、寒冷地では雪や霜や氷。雲や水蒸気。生体 の80%は水だ。タンパク質とは水とアミノ酸の合金の...
View Article創世記1日目
○第1段階/初めに神は天と地を創造した。地には 形がなく空虚であって闇が深淵のおもてにあり、 神の霊が水面(みなも)を動いていた。そして神は 光あれといった。こうして光があった。神はその 光を見て良しとされた。神はその光と闇を分けら れた。神は光を昼と名づけ、闇を夜と名づけた。 旧約聖書冒頭の創世記は、シュメール原典版を踏襲した、 古代バビロニア創世神話の縮訳版だという。バビロニア...
View Article電子書籍「今昔玉手箱1~3」概要
でじたる書房http://www.digbook.jp/ にて PDF形式ダウンロード300円で 「今昔玉手箱1~3」好評発売中 ○今昔玉手箱/http://mo-v.jp/?dee1 明治初期創業・木村屋のあんぱん普及の背後に、清水の次郎長の 活躍があった(あんぱんマン伝説)」など深くて渋い歴史的 エピソード満載。意外性のショットガン。 本格歴史エンターテーメントのエッセイ集第一弾...
View Article吉原100人斬り
「他人を殺そうとしなかった者は自殺しない/他人を殺そうと した者は自殺する」とは、フロイトの他者攻撃と自己攻撃に 関する心理法則である。2001年6月8日大阪池田小に乱入 して8人を刺殺した宅間守に至っては、死刑になりたいから 犯行に及ぶという、はた迷惑な自殺者だ。 最近では今年6月広島市のマツダ本社内でトラックを暴走させ 1人死亡という事件。1999年9月下関駅で車で人をはね、...
View Articleキリスト教の歴史
イギリスの作家コリン・ウィルソンは、著書/世界残酷物語 の中で、キリスト教の歴史について次のように記している。 「歴史家の目で見ると、状況全体が皮肉に満ちている。一人の 正統派のユダヤ人が、世界の終末が近いという幻想を見て ユダヤ教の一派をつくる。彼の後世の信奉者グループは、 世界終末の期限を紀元1000年まで延長し、世界のほぼ 半分を征服する。このプロセスの中で彼等は自らの初期の...
View Article災厄3皇帝
キリスト教の創始者・パウロは、ローマ皇帝のティベリウス・ カリギュラ・ネロなどを例にして「神が善であればなにゆえ 神はかくも多くの災厄を人間にもたらすのか」と主張した。 まっ、確かに例に挙げられた3人それぞれ、かなり悲惨な 人物たちなので、パウロの気持ちも理解出来る。 ローマ初代皇帝は、養父ジュリアス・シーザーを暗殺した アウグストゥス。2代皇帝がティベリウスだ。彼は知性豊かな...
View Article性欲禁止
人間は原罪を背負っているので、イエスの死後はイエスの 代理人である教会を通してのみ救われると説き、カトリック 教会の権威を確立したのは、北アフリカ・アルジェリア 生まれのアウグスティヌス(354~430)である。 父はローマの官吏で異教徒。母が熱心なキリスト教徒だった。 本人はカルタゴで法律と弁論術を学び、マニ教に熱中し、 次いでギリシャ哲学を学ぶ。...
View Article罪悪感
人として生きるということは、生理的欲求もあれば人を好きに なるなどの感情の起伏もある。いくらカトリック教会が性欲 禁止と命じても、たいていの人たちは違反してしまう。すると 信者は「なんという罪深い事をしてしまったのだ」と自分を 責め、深い罪悪感に囚われる事になる。もともと原罪の重荷 を背負って罪深いと感じているわけだから、天罰に対する 恐怖心と罪悪感のデフレスパイラルに陥るわけだ。...
View Article輪廻無用
オリゲネスは182年アレキサンドリア生まれのキリスト教 神学者。新プラトン主義哲学を学び「創造とは神が無に自分 の存在を分かち与えたことである」と唱えた。 「人間の魂は肉体に存在する前から存在する。魂は肉体から 肉体へと伝わり、最後は再び神と1つになって形を失う。 どんな魂も必ず神のもとへ帰る」 宗教にとって、魂と肉体の問題、死後生の問題、転生の問題...
View Articleヒパチア惨殺
コンスタンティヌス大帝がキリスト教を公認した後、テシオドス 1世は380年に国教化すると共に、異教祭儀の禁止令を発した。 391年テシオドスはアレキサンドリアのキリスト教司教 テオフィロスに対し、エジプトの神殿と異教施設の破壊を許可 した。これによりサラピス寺院やユダヤ人シナゴーグなどと 共に、古代の叡智が結集したアレキサンドリア大図書館の蔵書...
View Article釜ゆで
ローマ帝国は235~284年の49年間に、26人が即位 するという軍人皇帝時代を迎える。在位期間が1人平均2年 なので、平成日本の首相交代よりはまだマシってことかも。 284~305年はディオクレティアヌス帝が専制君主制 を復活させ、帝国を東西に二分してそれぞれに正帝と副帝 を置いた。彼は自らを「主にして神」と呼ばせた。キリスト 教徒がこれを受け入れるはずもない。少しだけ黙認していれば、...
View Article新プラトン主義
このところオリゲネス、ヒパチア、ユリアヌスに共通した 「新プラトン主義」という言葉が登場した。このへんで一応 解説を入れておいた方がいいかなと思う。まずは本家プラトン について。 プラトンはBC427、アテネ生まれで本名はアリストクレス。 ソクラテスを敬愛していたが、アテネ市民の投票で彼が死刑に 処せられた事に衝撃をうけ、政治に絶望したという。そのせいか...
View Articleミトラ・バール神
ミトラは牛の角を持つ太陽神・大気神で、インド・アーリア人の 光明神・ミトラス神が源流である。ミトラとは味方・友人の意味 で派生語のマイトリーは友情。ペルシャ王朝の守護神ミスラ。 ゾロアスター本人はミスラ神を否定したが、彼の死後に復活。 ゾロアスター教の最高神・アフラ・マズダーと同格の冥界の神。 この神がヘレニズム世界からローマ帝国でも圧倒的人気で信仰 されていた。...
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