○第5段階/神はまた言われた。水は生き物の群れで満ち
鳥は地の上、天のおおぞらを飛べ。神は海の大いなる獣
と水に群がるすべての動く生き物をとを、種類に従って
創造し、また翼のあるすべての鳥を種類に従って創造
された。神は祝福して言われた。「生めよ、ふえよ、
海の水に満ちよ。また鳥は地にふえよ」
超新星爆発の星間物質から太陽系が生まれ、40億年余の
生命進化のプロセスを経て人間が誕生する。それをたった
ひと言で表現すると「ヒトは星クズから生まれた」となる。
極端に圧縮されているが、間違いではない。
約6億年前に最初の多細胞生物が出現して以来、遺伝子の
指令は「生めよ、ふえよ、海の水に満ちよ。また鳥は地に
ふえよ」だった。ただし古生代・中生代・新生代という
時代区分が示すように、時代と時代の間には、生物の
大絶滅があった。恐竜の絶滅は今から6500万年前の
こと。地球に直径200kmの小惑星が衝突して、大気中
に飛び散った粉塵が太陽光を遮り寒冷化して、動植物が
絶えたという。
大いなる獣はヘブル語でタニニム。海蛇・怪物・ワニの意味
だという。鳥の先祖も恐竜だと思われていた。1861年に
発見された、中生代・始祖鳥の化石が恐竜と似ていたからだ。
後にこの見解は否定され、恐竜と鳥は別々に進化したのかも
しれないとも言われ、議論が分かれている。ここでは恐竜と
鳥が並列的に扱われている。